アクアリウム

水槽の立ち上げ・フィルターに航空機エンジンの思想を取り入れる

子犬くん
子犬くん

水槽って色々な組み合わせがあるけど、

いったいどれがいいの?

どうもオルカです

水槽を立ち上げようとした時にフィルターとかポンプをどう設定しようか迷いますよね。

私はアクアリウム歴10年くらいになります。

今回は、有名な航空機エンジンの設計者に聞いたことを水槽に応用してみて

現在うまく管理が出来ているので、考え方と方法をまとめます。

迷える立ち上げ時の水槽システムとアイテム

水槽を立上げる時に気にするのは以下の4つです。

  • 浄化能力
  • カスタマイズ性
  • 見栄え
  • 漏水

魚を良い状態で飼育する為には浄化能力はとても大切です。

さらに、うまくいかなかったときや、今後もっと拘りたいところが出て来た時にカスタマイズしやすいようにするのも大切です。

水槽は見栄えも外せないポイントですね。

特に、アクアリウム水槽は使えるアイテムが多いため迷いますよね。

簡単に取り上げても7種類あります。

 

水槽フィルターシステム7選

ブクブク式

エアーポンプを使って水中で空気が上に浮き上がる力を利用して

水を動かす方法です。

浄化能力は弱いですが、酸素量が多く、水面に膜が張りにくいという利点があります。

 

水中ポンプ

浄化能力はブクブク式と同程度で大きな汚れを集めるだけです。

また、水面に膜が張りやすいです。

 

外掛け式フィルター

水槽の中にポンプ、水槽の外側にフィルターが備わったいます。

浄化能力も高くフィルターも交換しやすいため初心者に好評のシステムです。

水が滝のように流れるため酸素もとけ込みやすく水面も綺麗な状態に保てます。

 

底面フィルター式

水槽内の砂を利用してゴミを濾し取り、ゴミはバクテリアに分解させる発想です。

動かし方は二種類あって、

エアーポンプ式と水中ポンプ式があります。

エアーポンプ式は安価でありながら浄化能力が高く、熱帯魚ショップでもよく使われていますね。

水中ポンプ式は小型ながら水量をしっかり確保したい場合に向いています。

水中ポンプ式についてはこちらで詳しくまとめました。

https://5orca.com/nisso_micro_power_vio_filter_60_review01/

 

上部式フィルター

水槽と同じ横幅のフィルターユニットを水槽の上に取り付ける方法です。

水槽内にあるポンプで汲み上げた水の汚が全てスポンジ状のフィルターを通過するため、フンや食べ残しなどの物理的なゴミを除去しやすいのが特徴です。

デメリットは水槽の上にあるため見栄えが悪いです。

 

 

外部式フィルター

アクアリウムをやる方でもっとも利用している割合が大きいのが外部式フィルターです。

モーターとフィルターが密閉された容器に入っていて、水槽とはホースで繋がっています。

水槽内には水の吸引口と放出口だけなのでスペースを広く使えて見栄えも良いです。

デメリットは、メンテナンスがしづらいこと。

掃除をする時には水槽からホースを取り外し、フィルターは容器ごと運び出さないといけないことです。

 

オーバーフロー式

水槽の下同じ大きさのフィルター用水槽を取り付けるというシステムです。

大型魚からアクアリウムまで楽しめる万能型水槽です。

・浄化能力 ・カスタマイズ性 ・見栄え どれをとってもトップクラスですが、最も高価でスペースを必要とします。

 

万が一の備え

話は長くなりましたが、ここからが本題です。

結論を申しますと、

正直言ってシステムごとに短所と長所がありますが、ちゃんと管理すればどのシステムで育てても魚は育てられます。

では、あとは、何を優先するか?

フィルターシステムに求めることに優先順位をつけることです。

最もダメージが大きい順に並べると

  • 漏水
  • 浄化能力
  • カスタマイズ
  • 見栄え

漏水が起こると賃貸やマンションの場合、最悪損害賠償になる可能性もあるため、絶対に避けたいです。

では、どんな場合に漏水の心配があるのか?

地震

衝撃

経年劣化

の3点です。

地震の時に水槽が棚から落ちてしまうほどの地震がきたらどうしようも無いのですが、

軽い地震が来た時には耐えらるようにしておきたいです。

 

航空エンジンの思想

ある大手航空機のエンジン開発者と雑談する機会がありました。

印象的だったのが安全に対する考え方でした。

旅客機のエンジンは剥き出しの状態で翼にあります。

戦闘機や車はエンジンが胴体に入っていますが、旅客機は意外にも胴体から離れたところに付いているんです。

言われてみれば不思議です。

理由は主に2つ

エンジンが外にある理由

メンテナンスをする時に取り出しやすいようにするため

エンジンが爆発した時に本体を守るため

もしもエンジンに異物が入り込んで爆発したら?

風船のように機体の内部を加圧してる旅客機は少しの損傷でも大爆発を起こしてしまうリスクがあります。

そんなリスクを防ぐためにエンジンを胴体から離して取り付けているんです。

 

でも、エンジンが外あっても爆発して、破片が飛んできて胴体に当たれば同じことです。

そこで、航空機エンジンはある決まりがあります。

 

エンジンが爆発しても「Contains」するという決まりです。

containとは、

・(内に)含む
・食い止める

つまり内側に包み込み食い止めるという意味があります。

何か問題が起こっても必ずエンジンの内部に留めるという設計がされています。

この基準を満たすことでエンジンは爆発しても外側に破片が飛ぶことがないようになっています。

実機でのテストがこちら

エンジンの出力を限界超えるまで上げて…

ドカーン

爆発をエンジンの内部に留めるというテストを行なっているおかげで旅客機は安全な乗り物として存在しているのです。

 

Containの発想を応用した水中ポンプ式

この素晴らしい発想を水槽に応用すると、

事故があった時に水を水槽内に留めておくことです。

事故として想定するのは以下の3つ

  • 地震
  • 衝撃
  • 経年劣化

3つの事故を想定してそれぞれのフィルターシステムを考えてみます。

ブクブク式

衝撃が加わってエアーポンプからチューブが抜けると重力の関係で水がチューブの内側を通って水槽の外に出る恐れがあります。

逆止弁は付けておいた方が良いです。

 

水中ポンプ式

地震でも衝撃でも水が外に出る心配がなく安全です。

仮に、ポンプを固定している吸盤が外れたとしても水中内に止まります。

上部式フィルター

排水口が詰まるとフィルター内に水が溢れる可能性があります。

また、衝撃でフィルターがズレる可能性もあります。

 

外掛け式フィルター

モーターが水槽の外側に付いているため、パッキンが経年劣化を起こしたり、衝撃でずれると水が漏れてしまいます。

 

外部式フィルター

ホースのはめ込みが甘い場合や、排出口が衝撃で外れると水槽の外に水が溢れる可能性があります。

[実体験]

水の交換を吐き出し口から行なっていた時に固定が甘かったために、

何かの拍子に外れて床が水浸しになったことがありました。

 

想定できる事故を考えると、水中ポンプ式が一番安全と言えそうですね。

 

実際に水中ポンプのみで飼育してのレビュー

使用している水中ポンプは

  1. ニッソー マイクロパワーフィルター
  2. エーハイム コンパクトオン 300

どちらも優秀なポンプで今まで問題なく静かに、たくましく動いています。

メリット

地震や衝撃があった時にも水が外に漏れ出す心配がない

メンテナンスが簡単

水流が安定している

 

唯一のデメリットは洗浄能力が非常に弱いところにあります。

実際に、水中ポンプだけで運用すると、時期に水槽の状態が悪くなり、水換えだけをしていると3・4ヶ月程経過したあたりから魚が病気にかかり始めました。

原因は、汚れの蓄積です。

フンや食べ残しのゴミが底に蓄積されてしまい、コケの大量発生や魚の大量死に繋がります。

しかし、その問題もついに解消されました。

 

問題を解決してくれた水槽アイテム

水作 プロホースは底面の汚れをピンポイントで吸い出してくれるスグレモノで、

水槽内の水を濁すことなく・砂やソイルを分離して汚れだけを吸い取れるんです。

このプロホースでの掃除を2週に1回と

水換えを週に1回、1/3程すれば水槽内の状態を綺麗に保つことができています。

https://5orca.com/pro_hose_review/

飼育している水槽と魚の数は、

【60cmスリム コトブキ】

  • グリーンネオンテトラ10匹
  • ネオンテトラ5匹
  • ゴールデンアカヒレ5匹
  • ペンシルフィッシュ1匹
  • グッピー2匹
  • ブッシープレコ1匹
  • チャイナバタフライ1匹
  • ヤマトヌマエビ5匹

一般的には入れすぎと言われる数です。

でも、この2つをこまめにおこなえばアクアリウムは可能です。

メンテナスの回数は増えるかもしれませんが、

もしもの備えも考えた上で、

生き物に寄り添って良い状態を保ちたいアクアリストにはオススメな方法です。

https://5orca.com/aquarium_experience_good_blogger/

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