やってみたいけど、付きやすい材質ってあるのかな?
やり方を教えて欲しい!
もともと自然界にいるエアープランツ、
木や石などにくっ付いて生きています。
この能力を着生といいます。
着生を上手く使うと、おしゃれな流木や石などに着生させてオリジナルのインテリアグッズを作ることができます。
今回はエアープランツの着生方法についてまとめます。
もくじ
着生のコツはタイミング
エアープランツを着生させたい物の上に置けば勝手に着生するかというとそんな簡単にはいきません。
私自身、色々な方法で着生を試しましたが、失敗の連続でした。
でも、一度コツさえ掴めば成功率はかなり上がります!
今回は着生の仕方を私の失敗談と一緒に説明します。
着生させるために欠かせない「白い根」
着生させる為には条件があります!
それは、エアープランツから根が出ていることです。
エアープランツは土が必要ないのだから根は無いと思われがちですが、ほぼ全てのエアープランツは根を生やします。
生やさないのはウスネオイデスくらいです。
では、なぜ買ったばかりのエアープランツには根が生えていないのかというと、見栄えが悪いからお店で切っていたり、
輸入するときに根があると輸入できない為に切り落とされてしまうのです。
では、どんな根でも出ていれば着生はできるのかというともう1つ条件が必要です。
上の写真のように茶色くて固い根では着生させることはできません。
白い根を生やさないといけないんです。
白い根を生やすためには?
白い根を生やせる1番の近道はエアープランツを元気に育てることです。
というのも、エアープランツを元気にさせないと根が生えてこないからです。
自然界のエアープランツは木や石にしがみついて着生によって自分の体を固定して生きています。
元気になるとさらに体がさらに大きく、重くなり、さらにたくさん根を伸ばして今まで以上に体を固定する必要があります。
白い根が出たらすぐさま着生の準備
上手く育て、ある程度新芽が出てくると付け根からツヤツヤとした白い根を出します。
この白い根というのが着生させることができるタイミングです。
急いで着生の準備に取り掛かります。
白い根をそのまま放っておくと2週間ほどで茶色くなっていき、最終的には針金みたいな硬い根に変わります。
茶色くて硬い根に変わってしまうと着生できなくなります。
見栄えを気にするなら切り落としても成長に問題のない髪の毛の様な存在になります。
よって、白い根を出させるというのが着生さる絶対条件になります。
では、白い根が出ている時に着生させたい物を用意して置いておけば必ず着くかというとそんなことはありません。
上手く着生させる為にはもう一工夫が必要になります。
それは安静に固定すること
自然のモノに安静に固定する
固定の仕方よりもまずは着生させる材料が何なのかが重要です。
木やヘゴ材、コルクといった自然由来の物は着生させ易いのですが、金属や石など硬くてツルツルした物は着生させにくいです。
失敗①針金縛り
針金を使ってエアープランツと着ける物を頑丈に縛り付ける方法が良く紹介されていますが、硬い針金でエアープランツの葉や根を痛んでしまい、放置すると取り戻しのつかない状態まで腐って悪化してしまうことがあります。
特に成長の遅いエアープランツは葉の痛みが目立ちやすいので取り扱いが難しい。
写真ではヘゴ材とブロンズ色の針金を使っています。
左右から一本づつ白い根が出ています。
着生のタイミングは最高でしたが、結果は着生させることはできませんでした。
うまくいかなかった理由は2つ
- 根がワイヤーに圧迫されて白い根が折れてしまった。
- 根とヘゴ材の間に微妙な隙間があり、接していなかった。
針金は錆びないようにアルミ製にしましょう。ブロンズ色だと目立ちにくいです。
失敗② 糸でぐるぐる巻き
硬い針金だと葉を痛めるのであれば柔らかい糸で固定させてあげれば上手くいくのでは?
確かに葉を痛めつける心配は減るのですが、今度は固定させることが難しくなります。
巻いた瞬間はしっかり固定できたと思っても、糸は次第に伸びてくるので、葉と糸の位置がずれてグラついてきます。
半成功 コケの上から巻く
先ほどまでのやり方で、糸や針金を使うと締めすぎたり安定させることができなかったため根との間にコケを纏わせるという方法です。
これだと根や葉を傷つけ難く安定するのですが、
問題点は
着いたかどうかわからない
コケが邪魔して着生したかどうかわかりにくいです。また、根がコケ側に伸びてしまうこともあります。
一度セットしたら半年から1年以上は放置するつもりで取り組んだ方が良いです。
糸で巻くと次第に伸びて切れることもあるので、長持ちする針金の方がおすすめです。
根を出しやすいエアープランツを選んだ方が良いでしょう。
イオナンタやフックシーは根を出しやすいですが、
根が出やすいフックシーの着生記録はこちらでまとめました。
https://5orca.com/2017-03-26-110000/
成功 安静に置いておく
いろいろ試してきましたが、シンプルなのが一番成功率が高かったです。
方法はエアープランツを着生させたい物の上に置き、その周りを石や木などで囲って安定させて放置するだけです。
根の状態が確認できるので、根が変な方向に伸びた場合は少し位置をズラしたりしてます。
こうするとコケや針金を使わずに、エアープランツの葉を傷めることなく着生させることができます。
天敵は風
風が吹いた時に位置がずれてしまうとうまくいきません。
あと、鳥
何度かちょっかいを出されたことがあって、
あらぬところに固定用の木が転がっていたことがありました!しゃぁ〜ない
風が少なくて、吹いたとしても支えの物やエアープランツ自身も動かないようにする必要があります。
早いと2週間、長いと1,2か月ほどで着生します。
エアープランツを育てるのにあると便利なアイテムはこちらでまとめました。
https://5orca.com/tillandsia_itme_summary/