仕事のこと

スーパーゼネコンの今。建設業の施工管理と待遇について解説

おるか
おるか
建設業について詳しく知りたいな!

なかなか聞けない社員の本音

今回は私が勤めているスーパーゼネコンという業界の中の施工管理についてまとめます。

※ゼネコンの施工管理と言っても会社や工事現場によって職場環境が大きく違うため一概にはこの内容の通りでは無いと思って下さい。 ただ、あまり深入りせずに表面的な内容にはしたくはないので、これまで私が肌で感じてきたゼネコンの仕事について書き綴ります。

これから就活活動でゼネコンを志望している方、転職を考えている方がゼネコンとはどんな仕事なのかを知る上での参考になれば幸いです。

 

 飲み会で聞かれるゼネコン話

ゼネコン各社の業績はどこも右肩上がりで、好決算が続いています。

友人と飲みに行くと、「ゼネコンってどうなのよ?」と漠然と聞かれることが多々あります。

この「ゼネコンってどうなのよ?」の質問で聞きたい内容は大抵3つ

  1. 待遇っていいの?
  2. 建設現場でどんな仕事をしてるの?
  3. 生活リズムは?

今回はこの3つについて詳しく解説していきます。

1.ゼネコンの待遇について

ゼネコン社員の平均年収はネットで簡単に調べることができます。

スーパーゼネコンなら900万円前後になるため、全国の平均年収(420万円)と比較してもかなり高いです。

スーパーゼネコンとは

  • 竹中工務店
  • 大成建設
  • 清水建設
  • 大林組
  • 鹿島建設

売上高1兆円を超えるゼネコン5社の総称

実際にそんな額を貰っているのかというと…

総合職で退職金を含めれば貰っています。

 

総合職とは全国転勤をして将来的には役職に就くことが前提の職種。社内ではトップの職種になります。

その情報からか、ゼネコン社員と言うと建設現場で働いているお金持ちサラリーマンという印象が強いようです。

では、豪勢な生活をしているのかというと、いたって普通の会社員といったところです。

高級マンションとは言わないまでも、綺麗なマンションや郊外の一軒家を新築で購入して新車を所有している方はたくさんいます。

 

つまり、

家を持ち、車を持ち、年に一回の海外旅行くらいの財力はある

 

2.建設現場でどんな仕事をしているの?

ゼネコン社員=現場で働いている

ということではありません。

設計や調達、営業、人事など多数の職種があります。

が、ゼネコンで働いている人の中で最も大きなウェイトを締めていて、会社の稼ぎどころであるのが現場です。

その建設現場で監督をするのが施工管理という職種です。

ゼネコンとは

この意味を知らない人は多いですね!

特に女性の7割は知らない。

ゼネコンとはゼネラルコントラクターの略で、日本語に訳すと総合建築会社といいます。

総合だから手広く作っているという意味ではありません。

建物を建てるお客さんの要望を1つの会社が一手に引き受けて建物を引き渡すまでの一切の責任を追うことができる会社のことを言います。

例えばビルを例にとってみると、

ある会社のお偉いさんがどこかの敷地に従業員が働ける近代的なビルを建てたい!と思ったとします。

でも、どうやって建てれば良いかはわからないわけです。

今まで商品やサービスを提供してきた会社にとってビルを新しく建てることに詳しい人やノウハウを持った人は社内にはいない訳ですから。

そこで登場するのがゼネコンです。

 

お客さんの要望や漠然としているところを取りまとめながら設計して、金額をまとめ、ビルを建てて、水や電気など全ての機能が使える状態で引き渡すまでを一貫してやります。

ビルを建てたいと思っていた会社は、ビルを建てるまでにかかる煩わしい書類の整理や事故などのリスクは考えることなくビルが出来上がってしまうんです。

 

総合的に管理して、建物を作り上げるから総合建築会社。

施工管理の中にも色々な役割がある

施工管理に携わる人の中にも役割分担がされています。役職で分けると次の4つに分かれています。

  • 所長
  • 工事長
  • 主任
  • 係員

現場によって大きな場所もあれば小さな場所もあるため、現場毎に配属されている人数には大きな違いがありますが、この4つの役職の人達で成り立っています。

それぞれの仕事の役割ついて

係員

まずゼネコンの施工管理者になって1〜10年近くの間に携わるのが係員という立場になります。また、派遣社員の方も係員になります。

役職の中では1番経験年数が少なく、

基本的に責任は問われないため、言われた仕事をこなすことが多いです。

また、デスクに座っているよりも現場に出ている時間が多い傾向にあります。

現場では、その時その時に起こる小さな問題点を解決して職人さんを動かしていくことが主な業務です。

具体的な仕事は?

現場は日に日に変わっていく為、通路や危険箇所も毎回変わっていきます。

これを工事現場に入った人全員に周知するのも係員の大事な役目です。そのためにポスターを貼ったり、日々の作業を職人さん説明する事で安全な重要性を身につけていきます。ときには、現場の片付けをしたりすることもあります。

毎日工事現場で消費する数十万円単位の材料の手配もこなしています。職人さん達とのコミュニケーションが最も密にでき、職人さんを如何にうまく巻き込んでいけるかが仕事をこなす上で重要なスキルになります。

主任

係員を10年ほど経験した後になるのが主任です。

今までの経験をもとに1週間、1ヶ月先の作業内容を調整していくことが多いです。さらに、現場を安全に、快適に運営する為のキーマンになります。

難しい問題も1人で解決して乗り越えていける力量が備わっています。難題に立ち向かう機会も増えて大量の仕事を瞬時に捌ける生産性が求められます。

 

お金を本格的に管理し始めるのもこの頃

1日に数百万円単位で消費しながら利益を確保していきます。

 

工事長

現場の責任者となります。

係員と主任に仕事を分担して、問題になりそうなところをいち早く察知して大きく舵を切る事ができます。

責任が重く、はじめの数年間は仕事量も多いため最も忙しくなります。また、現場で大きな問題が起こった場合の責任追及が工事長になります。

 

所長

その現場で最も偉い立場です。

社内では現場の名前=所長の名前になる程の存在感があり、現場の実績は全て所長の手柄になります。

学校でいうと校長先生の立場です。この人が白と言ったら白、黒と言ったら黒になる。全ての権限はこの人にあります。

 

3.どんな生活のリズムなのか?

日曜日は完全休み。土曜日は繁忙期は出勤、祝日も出勤というのが実態です。

大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会は政府やマスコミに対して週休二日制にすると強く言い続けています。

つまり、これまではそして今でも週休二日ではないということです。

なぜ週休二日にならないのか?そして、なぜ普通の会社員に比べて長時間の勤務が必要なのか?

これには、2つの理由があります。

1つ目は、工期が決まっている

ゼネコンと建物を要望したお客さんとの契約で金額と何月何日に建物が完成するということが最初に決まっています。

じゃあ、前もって工期が長くなるように契約すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、受注産業では厳しいのが現状です。

簡単な例えをすると

皆さんが車やパソコンなど高額な物を買おうとする時、

何店かの店で価格を調べて安くて信頼のおける店で商品を買いますよね。

他と比べて数百円安いけど、納期が数ヶ月先なら高くてもすぐ欲しいと思うのではないでしょうか?

建物を立てるときの考え方も同じで、

建物を建てたいと考えている会社はゼネコン数社と商談をして競争させて

1番条件の良いゼネコンと契約をします。

 

この競争で勝つには少ない日数で安くて実用性のある提案をしないといけません。ここで、工期を長くするということは競争相手に勝てない事に繋がってしまうため、最低限の工事日数しか確保できないのです。

さらに、工事現場の物、例えばフェンスやクレーンなどは全てレンタルで成り立っています。工期を長くするということは、レンタル期間も長くなるため、金額が上がってしまい利益が出にくくなってしまいます。

 

2つ目、職人さんの生活が苦しくなる

サラリーマンは土・日曜日を休んでも、有給休暇を取っても基本給が設定されているため月給が大きく変わることはありません。

しかし、現場で体を動かしてモノを作っている職人たちは日当で給料を貰っています。今まで月曜日から土曜日まで働き、週一日の休みで生計を立てているので職人たちの賃金は土曜ありきで成り立ってきた訳です。

ここで週休二日に変わってしまうと毎週1日分の収入が減ってしまうのです。

仮に職人さん1人の1日あたりの給料を1万5千円とした場合、週休二日になることで4日分のお金が支払われなくなるため、月あたりの収入は6万円減る事になります。

誰だって来月から毎週休みが1日増える代わりに給料が6万円減額になると言われたら生活が苦しくなって不満が続出しますよね。

この2つが週休2日を導入し辛い理由です。

 

 昔からすれば良い方向に変わってきている!?

十数年前までは工事現場というと土曜日,日曜日も仕事をして休みが全くないことが普通とされていました。

そんな中で日曜日は休みにしていく風潮が建設業界の中でも出来上がってきました。

日曜休みが公にされ始めた頃は日曜休みなんて無理だ!と言われていたそうですが、

今では日曜日は休みが当たり前のこととして定着したことを考えると、少しずつではありますが休暇日数を一般的な日数分確保しようという動きが受け入れられ始めているのだと思います。

近い将来は土曜休みが当たり前になる時が来るかもしれません。

 

女性の施工管理

女性の施工管理は増えています。最近の新入社員は6人に1人が女性になりつつあります。

その大きな要因は、人口減少でゼネコン業界を今までと同じ規模で維持していく為の人員を確保し辛くなってきているということです。

しかし、この考えは男性ありきで考えた場合です。ここに女性も男性と同じように働けると考えると労働力は2倍に増える訳です。

外国人を取り込んで教育したり、技術開発を急ぐよりも即効性があるのです。

 

女性のやる仕事は変わるのか?

変わらないと思います。現場に立ったら裁量も役割も変わらず同じように仕事をする事になります。

でも、仕事の取り組み方・進め方は女性ならではのやり方ができるのではと思います。

 

勤務時間  朝は早くて夜は遅い

労働時間について騒がれることが多いですが、これは今も変わらずに長いです。

理由は作業の開始時間が早い事&夜も現場稼働していることにあります。

普通のサラリーマンは8:30〜9:00勤務開始になりますが、

建設現場は7:30〜8:00に現場作業が始まります。

建設現場を管理する立場では、職人さんに指示を出す為の書類の整理や現場確認のために30分前には現場に到着している場合が多いです。

となると7:00〜7:30には勤務開始となるため必然的に朝は早くなります。

また忙しい時期ですと6:30〜現場作業が開始となります。その30分前に現場にいるとなると….始発の電車になるとこも珍しくないです。

基本的に現場の終了時間は17:00ごろです。

それから現場近くにある事務所に戻って1日の書類をまとめて明日の準備をします。

また、問題点は上司と話し合ったりするとあっという間に19時、21時….と過ぎていく事になります。

さらに、都心で工事現場を見ると煌々と照明がついて重機の音がするのを聞いたことがあるとおり、深夜問わずフル稼働している施工現場も珍しくはありません。

その場合、現場の責任者である施工管理の人は必ず常駐しています。

昼間も夜間も最低限の人数で現場を管理するとなると無理なシフトにならざるを得ない事も….。

忙しさの波が激しいのも建設現場の特徴です。先に述べてような早朝深夜勤務がずっと続く訳ではありません。

では、普段から拘束時間が長いのかというと、それは人の考えかたと行動次第です。毎日深夜まで仕事をする人もいれば、ささっと片付けて18:00に帰る人もいます。

働くことに対する考え方はさまざまです。働く人の数だけ働き方も違うという事です。

そうした働き方の違いはどの業種でも変わらないかもしれません。

 

残業代

リーマンショック中の不景気な時代には少しでも会社の利益を確保するために残業代を支払われない時もありました。

現在は建設業界が空前の好景気に湧いていることと、

働き方が注目されていることが功を奏して、残業代が手厚くなっています。

さらに、労働時間の虚偽をすると会社の存続を危うさせる程にマスコミに叩かれるようになりました。

一番大きなインパクトがあったのが電通のニュースです。

ゼネコン各社も残業代の管理を明確にして残業代がしっかり払われるように取り組んできていますが、未だ道半ばといったところもあります。

良い方向に進んできているので今後に期待

 

まとめ

これから残業代や休日の出勤についての扱いがどうなるかはオリンピック後の景気と政府の方針次第と言えそうです。

日本国内の経済力がなくなった時は建築業界が低迷期に入っている時と言っても過言ではないほど国と建設業界は強い結びつきがあります。

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